【古文の勉強法】オススメ単語帳「ゴロ５６５」

ゴロで覚えたら忘れない。
「忘れられない」。



古文の単語帳は数多く出版されていますね。

正直どれを使ってよいのかわからない。
どの覚え方がいいの？

という質問が自然と出てくると思います。
迷いますよね。


しかし
これに関して明確に正しい答えはありません。


人には向き不向き、好き嫌いがあるからです。


ゴロで覚えるにせよ、語源で覚えるにせよ
それとも英単語のように単純暗記で覚えるにせよ
好きな方法で覚えればいいんです。

要するに

覚えられたもん勝ちです！


今回はゴロで覚える方法を紹介します。

語呂合わせを使って暗記する。

これは基礎事項を身につける方法の「暗記する」の章で
紹介した「関連付ける」に相当します。



例えば古文単語における「あやし」の
意味を答えられますか？

僕はパッとは答えられません。



ですが


古文を勉強しなくなってから約９ヶ月たった今も
ゴロは頭のなかに入っています。


「あっやしの実だ、いや、しいたけだ、そーまつぼっくりだ、不思議だな」



あやし→いやしい　そまつ　不思議だ



思い出すことができてしまいました（笑）


ゴロで覚えたらあまりのインパクトの強さに
忘れることができなくなってしまいます。


何度も何度も音読をしまくったことで、
いつまでも頭に残り、気がついたら暗記できている
という結果になりました。



すさび

「スー寂しいの、気まぐれにもて遊んで」

すさび→気まぐれ、もて遊ぶ


のようにHゴロも入っています（笑）
これらもインパクトという意味ではとっても強いので
嫌でも頭に残ってしまいます。
（下ネタ系が嫌いな人には本当にすみません。by筆者）

僕からも、すいません。



古文単語は英単語に比べて覚えにくいです。


日本語のひらがなで古文単語はできているので
意味を誤解しやすいのです。

古文単語の「はづかし」は「立派だ」という意味です。

このように
今の日本語の意味とは少しずれているか
あるいは真逆の意味をもつことさえあるのです。



これは（こちらが恥ずかしくなるくらい）立派だ。
という意味らしいので、

これを


「恥ずかしいくらい立派ね」

と覚えれば、もう忘れませんよね（笑）

ゴロは現代で使われている意味がどうであろうと
関係なく覚えさせてくれます。

それが古文単語をゴロで覚える最大の強みです。

デメリットも・・・



そのデメリットとは
ゴロである以上、ゴロに出てくる意味しか覚えられない
という点です。


「かなし・かなしうす」は

「悲しい臼井くん、かわいい」

というゴロが採用されているのですが

かなし・かなしうすの意味には

１，かわいい。いとしい。
２，かわいそうだ。心が痛む。

などがあります。


ゴロを使えば、「かわいい」を覚えることができます。
しかし、文章中で「かなし」が出てきたら
必ずしも「かわいい」という意味ではない
ということです。


ゴロは最重要事項の意味を覚えさせてくれますが
他の意味を含んでいないので、そこは自力で
覚えなくてはなりません。

また、文章中でどのような意味で使われているのかも
自分の文脈判断に委ねられます。

ここがゴロで覚えることの弱点です。



まずは重要な意味だけ覚えればよし


とは、いっても

かなし　かわいい

と覚えるだけでも普通は一苦労です。

ゴロ５６５のいいところは覚えにくいものを
簡単に覚えさせてくれることにあります。

ゴロで１単語に対し、最低でも１つの意味をしっかり
覚えさせてくれるってことです。


単語を覚えるとき、最初は欲張ってはいけません。

英単語でも多義語っていって
たくさんの意味がある単語がありますが
それらの意味をいっぺんに覚えようとすると
しんどくなってしまいます。

まずは１単語１訳を目指すのです。
最初はスモールステップで、できることをこなしていく。
その後で肉付けしていけばいいのです。


勉強法は「ひたすら音読する」こと。


ゴロで覚えるんですから。当然ですよね。

英単語の覚え方で言った１単語１秒法は
この単語帳では使う必要がありません。

何度も何度もゴロを唱えて
暗唱できるようになるのが目標です。



まずは１単語１訳。
ゴロを使ってちゃっちゃと覚えちゃってください。

古文単語ゴロ565 増補改訂版―大学入試 ゴロで覚える with CD

• 作者: 板野 博行
• 出版社/メーカー: アルス工房
• 発売日: 2007/03
• メディア: 単行本